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『なるべく働きたく人のためのお金の話』は人生の意味をあなたに問いかけるシビアな本

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『なるべく働きたくない人のためのお金の話』の表紙

大原さんの本のファンで前著、前々著とことあるごとに愛読していました。

 

三冊目の『なるべく働きたくない人のためのお金の話』も読みました。

 

ファンだからおもしろいと思うのは当然かもしれませんが、おもしろかったです(笑)

『なるべく働きたくない人のためのお金の話』は"節約本"ではない!

ところで、この『なるべく働きたくない人のためのお金の話』というタイトルを聞いてあなたはどんな内容を思い浮かべるでしょうか?

 

働きたくない人がお金をやりくるするための節約術?

 

定職に就かないでお金を稼ぐ方法?

 

意外としらない節税対策?

 

ぼくは発売前、そんな内容が書いているのかなと想像していました。

 

いわば大原さん流の節約術。

 

ところがどっこい、実際に読んでみると具体的な節約術はほぼ皆無でした。

 

主題になっているのは「手にしたお金で、自分はどうしたいのか?」という話。

 

これはある意味でとってもシビアな"問い"だと思います。

 

おそらく「働かない方法」を期待して本書を手に取った人には手痛いカウンターパンチになるのではないしょうか?(笑)

 

もし具体的な節約術や働かない方法をいち早く知りたいのなら大原さんの前著を読むのをおすすめします。

 

『20代で隠居』では野草の取り扱い方法なんて話も出てきますw

 

さらに具体性を求めるなら、phaさんの『ニートの歩き方』や山崎寿人さんの『年収100万円の豊かな節約節約術』なんかもおすすめします。

 

どちらもぼくも大好きな本です。 

「手にしたお金で、自分はどうしたいか?」を問うまでのプロセス、準備

じゃあ、この『なるべく働きたくない人のためのお金の話』が単なる自己啓発本で説教臭い内容かと言うとそうではないんですよ。

 

この人生の根本を問う難題を考えるまでに最適なプロセスを大原さん自身の経験から紹介してくれるんですね。

 

第一章は「まずつらい場所から抜け出す」 月並みな表現ですが、忙しいとは「心を亡くす」と書きます。

 

ツラく忙しい生活の中では判断力が弱まってこの難題に取り組むには不十分。

 

うつ病の療養中は重要な決断をするな、なんて言いますがその意味と近いかもしれません。

 

ツラい場所から軽やかに抜け出すために大原さんがやったこと。

 

格安物件への引っ越し。

 

自分への納得感。

 

そして周りへの説得はどうするか?

 

「逃げちゃダメだ!」という碇シンジブロックを外す方法を解説していますw

 

第二章は「落ち着いた生活を」 つづいてツラい場所から抜け出した後の生活の話です。

 

現代社会とは恐ろしいもので、知らず知らず自分からまた「ツラい場所」へと踏み入れてしまうトラップがそこら中にあるんですね。

 

あるいは生活そのものがツラくなってしまうトラップ。

 

テレビが流す扇動的で不安をあおる情報。

 

スマホ1つでいつまでも切れない人間関係。

 

ツラい場所から抜け出しても、数々の"煩わしさ"を攻略しなければ「落ち着いた生活」を手に入れることは難しい。

 

そしてそれを構築していく過程が実は「手にしたお金で、自分はどうしたいか?」の答えを明確にしていく手助けになると言います。

 

第二章は納得感の強い生活を作るための大原流PDCAといった内容でしょうか。

あなたにとってお金とは?

そしていよいよ「お金」を考えるフェーズに入っていくわけです。

 

生活の中で必要なお金を洗い出し、お金の不安を攻略していく。

 

そして大きな視点で、この社会にとってのお金の役割についても言及されていきます。

 

最終的にはお金が擬人化されますw

 

"お金さん"とより良い関係を気づくには?

 

そんな視点でお金と付き合うと気分がイイと大原さんは言います。

 

余談ですが、擬人化とは日本の神道の考え方に近いなぁと思いました。

 

神道は八百万の神といって、モノや自然物それぞれ一つ一つに神様が宿っているという考え方だそうです。

 

その考えでいうと、お金に神様が宿っていてもまったく不思議ではないですよね。

 

大原さんの前著の中で「自分の前世は孤独なお坊さん」というクダリが出てきます。

 

なるほど、この擬人化の話を聞いてぼくはやっぱり大原さんはお坊さんだなと思いました(笑)

 

もちろん、「お金とは?」の答えは千差万別、人それぞれです。

 

大原さんもこの通り↓

少なく稼いで小さく暮らす生き方に「正しさ」を求めようとすると、どうしてもその逆のたくさん働いてたくさん消費するのが当たり前の経済至上主義を「間違っている」と敵視して対立しなければいけません。でも、じゃあフルタイムでバリバリ働いている人が間違っているかと言えば、そんなわけはない

ちなみにぼく自身はめっちゃ影響を受けましたw

 

『20代で隠居』のメソッドを参考に、家賃3万4000円の格安アパートに引っ越し。

 

フルタイムのアルバイトを半分にして、少しづつ自分の好きな仕事を増やしていきました。

 

今では好きな仕事だけで生計を立てています。

 

大原さんの生活をトレースした自分にとって『なるべく働きたくない人のためのお金の話』はかなり共感する部分が多かったです。

 

ただのファンですねw

 

あなたもこの本を読んで、「手にしたお金で、自分はどうしたいのか?」を考えてみませんか?

 

実のところ、多くの人が考えたくないシビアな話題だと思います。

 

だからこそ考えておくことの価値は大きい。

 

この本を読んだ時間、考えたことはきっと人生の財産になってくれると思います!

 

大原さんの他の本をおすすめです↓

 

合わせてチェックしてみてください。

 

関連記事:『20代で隠居(思い立ったら隠居)』書評。この本はわたしの人生の土台

 

 

今日のあとがき

4月18日

ブログ移転準備中です!新しいのはこちら→ https://minimalpops.hatenablog.com

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